最近のエンジンはプラグの上に直接イグニッションコイルが付いた、ダイレクトイグニッションが多くなってきたが、ちょっと前にはコイル一個で二気筒を点火する物があった。4気筒エンジンの場合、1-4と2-3がそれぞれ組みになってる。
この手のは回路上、一方のプラグは通常の様に中心電極から火花が飛ぶが、もう一方は逆に接地電極から中心電極に向かって火花が飛ぶ。
おまけに同時点火なのでプラグの消耗も早い。
左が接地側から火花が飛んでいた方で、右が中心電極から飛んでる方。
ちょっとわかりにくいが、左の方は接地側についてる貴金属チップが摩耗してクレーター状になっている。
右のは接地側の摩耗は無い代わりに、左のと比べると中心電極が少し短くなっている。
接地側にもチップが付いてるプラグならいいが、中心電極のみの安い白金やイリジウムプラグだと、接地電極がすぐ摩耗してしまうので要注意だ。
この手のは定期的にプラグを入れ替えてローテーションすると寿命が延びる。
白金やイリジウムプラグは通常点検項目を省略できるが、この手の点火システムの場合は必ず点検する必要がある。