2014年4月27日日曜日

残念だが・・・

平成7年のH56Aパジェロミニ。走行距離は20万km。
友人から車検が切れるし、いらなくなったとの事で引き取った。
まだ走るしMT車で面白いから、うちで使ってみるかと車検整備を始めた。
うちには車検は入った事ないクルマだったので、詳しい整備履歴は分からない。
プラグを見たら大分摩耗していた。
ちょっと気になって圧縮を測ってみたら、2番の圧縮が4.3kgf/㎠しかない。他は10.7~10.9kgf/㎠あった。
駄目もとでヘッドを開けてみた。案の定排気バルブが欠けていた・・・
欠けたうえに、溶けてしまっている様だ。
かなりひどい事になってる。
こんな状態でも4気筒だと意外と普通に回っていて、そんなもんかと思うと普通に乗れてしまっていた。

吸気バルブの方はいいが、排気バルブはシートもかなり摩耗していた。
これではシートカットが必要だ・・・
他の気筒の排気バルブもひどい状態だった。
5バルブの4シリンダーでは、修理費用がかさむので、あきらめてスクラップにする事した・・・
原因のプラグ。
一応接地側もチップ付のものだが、摩耗してなくなっていた。
1-4と2-3がコイルが共通のタイプで、2番と4番は接地側から火花が飛ぶので、接地側が摩耗しやすい。
インタークーラーが付いていてプラグの点検がやりにくいので、長い事そのまま使ってしまったのだろう。
5バルブの4気筒エンジンははっきり言って整備性はよくない。
カタログスペック的にはいいのだろうが、5バルブの意味はあったのだろうか・・・?

オイル管理はよかった様で、シリンダーの摩耗もひどくはないし、スラッジの体積もほとんどなかった。
ターボをよくよく見てみたら、ウェストゲートの通路にヒビ割れが入ってる。
マニホールドもよくよく見るとかなり焼けていて、未燃焼ガスにより過熱していたと思われる。

軽自動車でもオイル管理がよければ20万㎞ぐらいは何て事はないが、プラグの交換の様なちょっとした事を怠ったると駄目になる。

最近は白金プラグが増えてメンテフリーになった感があるが、整備においては基本的な部分なので注意が必要だ。

2014年4月3日木曜日

要注意・・・

 S321Vのハイゼットカーゴ。
オーバーヒートするとの事で、飛び込みでの入庫。
登録からまだ5年だが、すでに10万km走っている。
ラジエターキャップ付近からLLCが噴出している。
ボンネットを開けてみたらすぐに分かった。
ボンネットのキャッチの後辺りに付いてる、エア抜きの樹脂バルブがもげていた。(ヒーター配管の途中に付いている)
左がもげたバルブで、右は新しいバルブ。形状と材質が変っている。
おそらく熱で劣化したのだろう。
刻印からするとポリアミド製らしい。ちなみに交換した新しい物はポリプロピレン製の様だ。
ダイハツでこの手のラジエターの樹脂配管がもげるのは、初代のムーブや拡幅直後のミラやムーブによく見られたが、最近のものでも要注意みたいだな・・・