2012年10月15日月曜日

産業技術記念館に行ってきた

ちょいと岐阜の関に用事があって行くついでで、名古屋に寄ってトヨタの産業技術記念館を見学してきた。
産業記念館はトヨタグループ発祥の地で、豊田織機の工場跡地に建てられている。

建物に入ったところに巨大な環状織機が置いてある。
ちょっと見ただけではどう動くのか分からなかったが、横糸のシャトルが周りをクルクル回転しながら動くのだろうか。
古いものから新しいものまで、様々な織機と紡績機械が置いてある。
ほとんどの機械が実働できる様だ。
なかなか壮観な眺めだ。












豊田佐吉が開発したG型織機は沢山並べてあり、当時の工場の様子を再現している。
時間が来ると稼動させて、実演を見る事ができる。













動力は革ベルトで伝達される。
ベルトは所謂ベンズ革の様だ。
途中ひねってあるのは回転方向を変更するだけでなく、こうする事でプーリーとの正立を保つのにいいらしい。
擦れてるのが気になったが、摩耗するような事は無いとの事。床面が毛羽立って滑り防止になる?








金属加工の実演を行うコーナーがあった。
鋳造、鍛造、切削とあり、小さな部品を模した物をこの場で加工して見せてくれる。













高周波加熱器で小さな丸棒を熱して、プレスにかけてコンロッドのミニチュアを作っていた。
金型が三っ並んでいて横に動きながら、三回の工程で出来上がり。
実際のコンロッドは4回の工程でできるそうだ。

















トヨタ初のクルマのAA型セダン。

この記念館うぃ作るときに、当時の図面を元に一から製作したという。
現存してるものがないか散々探したらしいが、ついに出てこなかったらしい。
無きゃ作っちまえってのも凄いな・・・










作ってるところも再現してあった。
この木型を使って作ったのか?











歴代のトヨタ車のエンジンが並ぶ。















初代カローラのK型エンジンがあった。
高校の頃、実習で分解組み立てやったっけ。
あの頃はこれの他にサニーのA型エンジンもあったっけw












奥には生産ラインで使ってた工作機械が展示してある。稼動状態を再現してあり、これらが動く様は圧巻だった。













車体パネルを作る600tプレス機。
実際に動くが、本気?ではないので結構しずか。
本気で動いたら相当にうるさいだろうな・・・





















ボディーパネルがペタペタ貼り付けられる様が面白かった。




















クランクシャフトのジャーナルを研磨する機械。
なるほど、こんな風に研磨するのか・・・
クランクピンの動きにあわせて工具が動いていたのが興味深い。












シリンダーをボーリングする機械。
えらい速さでボーリングできちゃうみたいだな。















6気筒用のクランクシャフト。
鍛造時はクランクピンはみな180°位相になってるが、これをクランクジャーナルの部分でねじって120°位相にする。
話には聞いていたが、加工途中の物にはねじった跡がくっきりと残ってる。








子供の頃はよく見たが、最近はさすがに走ってるの見たことないなw











織機工場時代の蒸気機関があった。
当時からあった物ではなく、展示用に持ってきたものらしい。
蒸気機関の動力をシャフトとベルトで伝達して、工場内の機械を全て動かしていたらしい。











お土産に綿の種をもらった。
春になったら蒔いてみるか・・・

3 件のコメント:

  1. 環状織機動いている所TVで見たことがあります。グネグネくねりながら動いていました。

    精紡機だけれど、ベルトの貼り換えはやったことがあります。
    ベルトの接合部分のシールをはいで、接着剤つけてヒーターで加熱。加熱具合は手で触って確認。(苦笑)
    白いベルトだったけど材質は?

    返信削除
  2. 昨晩のNHKの歴史秘話に出てましたよ。

    返信削除
  3. やっぱりグネグネ動くんですかねw
    この手のベルトって伝達効率悪そうな気がするけど、まだ結構使ってるみたいですね。

    うう、見りゃ良かった・・・w

    返信削除