2015年3月13日金曜日

儲からないけど・・・

パワーウインドーのモーターって壊れる事がよくある。
大抵モーターに通電がなくて、断線してるのだろうって事で交換してしまうのが普通だ。

知人の車でパワーウインドーが動かなくなったというので預かった。
近いうち乗り換えを考えてるとの事で、モーター交換するのももったいない。
駄目もとで分解してみた・・・








ステーターは導通がある。
って事はカーボンブラシか?と思ったが、よくよく見たらブラシへの端子の半田が割れていた。
半田付けし直したらモーターは回った。

いつもは新品に交換してしまうところだが、やってみると直せる事もあるんだなw
ちなみに上の二枚の写真は見やすい様に、同型の転がっていたモーターを分解してみたもの。
実際は写真の様に取り出さずにモーター部だけ外して修理した。
ウインドーレギュレーターを外さずに済んだので、手間がかからなかったので工賃も安く出来た。
部品交換して工数もかけた方が儲かるかもしれないが、お客さんにとっては安く上がった方がいいだろう・・・

2015年3月11日水曜日

どこまで使える?

ネタもないので、去年の年末にやった事でも書いてみる。
何年か前にエンジン壊れて載せ替えたライトエースノアだが、 その後9万km走ったらオイルの消費量が多くなってきた。5千kmごとのオイル交換では、レベルゲージのLoレベル切るぐらいになってる。
おそらくバルブステムシールが駄目で、オイルを吸っているのだろう。
載せ替えたエンジンは通算で13万kmぐらいと思われるが、年数相応でしかたがない。
車検で預かるので、ちょっと早いがタイミングベルト交換ついでに、ヘッド外してOHする事にした。
 ヘッド外そうとしたら、手持ちの特殊工具では奥のボルトがバルクヘッドに突っかかって外せない・・・
 しょうがないので、整備マニュアルに載ってた工具を買ってみた。
値段を心配したが、注文してみたら510円だった。なんだか安いなw
ヘッドがやっと外れた・・・
オイル吸ってたせいもあって、相応にカーボンが堆積してる。
通算13万km程度なので、シリンダーの摩耗はそれ程でもない様だ。
 燃焼室もこんな感じ・・・
やっぱりステムシールが駄目でオイル吸ってた・・・
ついでなので、オイルパンもはがしてピストンも外す。

やっぱりピストンリングもほとんど固着しちゃってるだな・・・
吸ったオイルが焼き付いてバルブは酷いだな・・・
 こびり付いたカーボンがたまらん・・・


洗浄液に漬けて洗浄・・・
 ヘッドは漬けれる容器がなかったので、ペール缶を二個重ねて、その中に漬けた。
 徹底的に洗浄する。
ピストンリングはセットで交換した。
バルブの洗浄がかなり厄介だった。
なんせ焼き付いてるので、剥がすのに一苦労・・・
燃焼室もきれいになった。
シートの状態もよく、バルブの磨り合わせで問題なく使えた。
軽自動車のエンジンなどは10万㎞も超えてるとステムにガタが結構出てたりするが、このエンジンはガタはほとんどなかった。
驚いたのは組み上げてバルブクリアランスを測ったら、規定値内に全ておさまっていた。さすがトヨタだなと思ったw
 クランクケース内のカーボンは、キャブクリーナーやパーツクリーナーを使って、可能な限りカーボンを落としておいた。
 ピストン組んでヘッドもやっと乗った・・・
全て組み上げて完成~
冷却水やオイルのゴム配管は片っ端から取り替えた。
これでしばらくは安心して使えるだろう。
走行距離は46万㎞になる。
大切に乗られて車体のヘタリは意外とない。
常に壊れる前に予防整備をしているので、エンジンが壊れた以外で出先で止まったという様な大きな故障はない。
メンテナンスにそれなりに費用を掛けているが、新しく車を買う事を考えれば安く済んでいる。
この先どこまで使えるのか楽しみだ。