2011年9月1日木曜日

煤がたまる

画はDA62VエブリィのISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)の中身。

バイメタルのバルブとステッピングモーターのバルブが直列に配置されている。スズキのNAのK6エンジンやK6に替わる直前のF6エンジンには、この形式のISCVが使われている。
走行距離が上がってくると、この辺りにカーボンが溜まってきて、アイドル不良が起きることがある。暖気後に回転が下がりすぎたり、ハンチング気味になったりする。

外部診断機を使ってISCVの開度が暖気後でも50%を超えている様なら、スロットルボディーを外して清掃した方がいい。スロットルボディー、ISCV通路、バルブ類を洗浄剤で慎重に清掃する。むやみに洗浄剤を吹きかけてはいけない。モーターやスロットルポジションセンサーに入り込むと、絶縁部が溶けて故障の原因になる。
洗浄すると、ISCVの開度は20%前後になる。カーボンで通路が塞がっていた分、開度が余計に必要だったからだ。

通常ISCVユニットから、ステップモーターとバイメタルバルブは取外すものではないらしく、この部分のOリングは部品設定がない。外しても再使用しなければならないので丁寧に扱う事。尚、バイメタルバルブは位置決めがあるので、取外す前に合いマークを付けて組み付け時にずれない様にする。

普通の工場?はISCVはユニットごと交換してしまうらしい。値段は2万円ちょっとするらしいけどね・・・

ISCVのカーボン詰まりのトラブルは、他のメーカーの車種でもよくある。カーボン堆積はオイル量の入れすぎが原因の一つだ。入れすぎてると高回転時に噴出して、ブローバイの通路からINマニに吸われてカーボン堆積の原因になる。オイル量はレベルゲージ中間ぐらいにしておくのが安全だ。アッパーぎりぎりまで入れる必要はない。

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