2010年10月29日金曜日

ファンが回らない~

KV3のサンバーディアス。ラジエターファンが回らないために、オーバーヒートするという。
たどって行ったら、ファンユニットという回路がだめらしい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ファンユニットが何処にあるかというと、助手席側のダッシュボードの奥に付いている。
片っ端から引っぺがして、やっとこ取り出せたw
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
回路を見てみると、一部の半田が完全に割れている。他にも割れかけている部分もある。
この手の半田は古くなると割れて、接触不良になる事が多い。
半田って完全にくっ付いてる様に見えても、実は確実なものではないんだよな・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
片っ端から半田をし直して修理完了。
比較的簡単な回路だったのでよかった。

2010年10月26日火曜日

ガラスが落ちた・・・

うちで使ってるL600Sの初代ムーヴ。約24万km走っていて、運転席のウインドーが脱落した。
ウインドーガラスは樹脂製の留具が接着してあり、これを介してレギュレターにボルト締めしてある。古くなるとこの部分が破損して開閉できなくなる事がよくある。(車種によっちゃ、新しくても壊れるやつもあるけどねw)
困ったことに、この樹脂部品だけの部品設定はどのメーカも無く、ガラスごとの交換になってしまって高くつく。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
スクラップ置き場を漁ってたら、フィット用のガラスが出てきた。
樹脂製留具をよく見ると、取り付け寸法がほとんど同じみたいだ。ラッキ~♪
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
早速取外す。
接着剤が強力なので、取るのに一苦労・・・
地道に少しずつ剥がしていく。
めんどくせ~w
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
んで、取り付け。
接着剤はセメダインのスーパーXを使った。
この接着剤は大抵の物が接着できて、弾力があるのでショックにも強く、古くなって接着層が割れることも無い。なかなかの優れものだ。
一晩置いて十分固まってから取り付けた。
 
修理してから数週間経つが、今のところ大丈夫な様だ。
イレギュラーな修理方法なので、あまりお客さんには勧められない・・・
何より手間掛かるから、あまりやりたい方法じゃないなw

2010年10月20日水曜日

ふにゃふにゃ~

おいらのカブトムシのリアから、ギシギシ音が出る様になってきた。
リアサスはスイングアクスルと呼ばれる方式で、M/T側のドライブシャフトジョイントを中心に、車輪が鳥の羽の様に上下する構造になってる。タイヤの対地ジオメトリーも糞もない機構だw
横方向の力はドライブシャフトチューブが受けて、前後方向はスプリングプレートが受けている。なんともシンプルな構造だ。

 
 
 
 
 
  
スプリングプレートの先端にはトーションバーが接続されてる。この部分の内と外にゴム製のブッシュが嵌っていて、スプリングプレートから掛かる力を車体に伝えている。

スプリングプレートのカバーを外して見たら、ブッシュが大分ヘタっていた。
 
 
 
 

 
 
 
 
 
  
ブッシュがヘタったために、軸がカバーに当たってギシギシ音が出ていた様だ。
以前にトーションバーのイニシャル加重を変えるために、この部分は分解した事があったが、その時ですでに大分ヘタっていた。交換しとけばよかったのに・・・orz
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
と言う訳で、ブッシュを交換する事にした。
純正のゴムブッシュでは、またすぐにヘタるのが目に見えてるので、強化用のウレタンブッシュを選んだ。ウレタンという事だったが、どう見てもナイロンの様でとても硬い・・・こんな硬いの組んで大丈夫か?w
 
おいらのメキシコ製ビートルは外側のブッシュが突起の無いタイプだが、当時のビートルは外側のブッシュにも突起が付いていたらしい。そこでカバーも一緒に注文しておいた。
 

 
 

 
  
スプリングプレートから車軸を外す前に、白マジックを塗ってから罫書線を入れておく。組み付ける時に位置がずれると、リアのトーが変わってしまうからだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
車軸を外してスプリングプレートを取り出す。
パーキングブレーキのワイヤーもバックプレートから外さないといけない。結構面倒な作業だ。
これで内側のブッシュが取り出せる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
内側のブッシュは簡単に嵌るが、外側のブッシュは新しく用意したカバーでは、前側が車体に干渉してどうやっても付きそうになかった。どうやらカバーのセンターが微妙に違う様だ。
仕方がないのでブッシュの突起を削り取って、もとのカバーを使って組む事にした。突起を取っただけでは、とてもきつ過ぎて組めないので、外側の外周を少し削って嵌る様にした。(それでも組むのがきついw)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
スプリングプレートを組む時は、フリーの状態の角度を測定して行う。この角度がイニシャル調整になる。
トーションバーの内側の溝1コマで9°外側の溝1コマが8.5°動く。内と外の組み合わせで0.5°づつ調整できる様になってる。
標準で20°なのだが、おいらは23°に調整している。
メキシコ製ビートルは触媒が付いてるせいなのか知らないが、何故か尻下がりになりすぎている。(フロントをローダウンするとちょうどよさそうなぐらいだw)
リアを3°増やすと計算上で20mm上がるので、このぐらいがちょうどいい感じだ。
 

組み込むのにとてもきつかったのと、やたらと硬いので心配したが、走ってみるとなかなかいい感じだ。
ギシギシ音はもちろんなくなったが、急発進時のリヤがしゃくれる様な感じがなくなった。今までのブッシュがふにゃふにゃし過ぎてたんだなw

2010年10月14日木曜日

何故にまるごと?

MH21SのワゴンRのリアホイルシリンダーのカップキットを注文したら、ピストンごとのアッセンブリーで来た。
通常のカップとダストブーツのゴム部品だけの設定は無いのだと言う。
通常のカップキットならば左右合わせてせいぜい900円程度だが、これは3800円もする・・・
ちなみに社外部品のピットワーク(日産系社外パーツメーカー)が取り扱っている物も同じ形態だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
なぜにピストンごと?と思い、よくよく見てみると。カップの内径が異様に細い。
これではカップを組み込むのが大変だ。ヘタをするとカップに傷を付けてしまう恐れがある。
このためピストンに組まれた状態しか部品設定が無いのかもしれない。また誤装着を防止する意味もあるのかもしれない。
 
ホイルシリンダーのカップキットは漏れの有無にかかわらず、うちでは大体5~7年経った車は交換する様にしている。(昔は車検ごとの定期交換部品だったんだよなw)
この様に部品単価が高くなると、簡単に交換できなくなってくる。今回は明らかに漏れが見られたから交換したが、これでは漏れるまで交換できなくなってしまうな・・・
漏れてからだとシリンダーやピストンが酷いと錆びついて、結局ホイルシリンダーAssyで交換する羽目になってかえって高くつくんだけどね・・・

2010年10月6日水曜日

不思議な十字レンチ

エアツールで有名な空研が売ってる、トルク読み取りが出来る十字レンチ。
トーションバーが組み込まれていて、締付トルクを置針で確認できる様になってる。逆回転時はロックするので、緩める事もできる。結構使えるお気に入りの工具だ。
定価は2万円ちょっとするらしいが、なぜかネットで注文すると7千円しない値段で買える。http://www.kuken.co.jp/scb/shop/shop.cgi?No=7
ハンドルが短くて、締め込みに少々力が必要だったり、メモリの表示が印刷テープ(テプラ?)だったりと、いまいちな点はあるが、値段から考えればまあ十分だろう。
MADE IN JAPANと表示されてるが、よくこの値段で売れる(作れる?)ものだ。いったいどうなってんだろ・・・?

2010年10月2日土曜日

ダイアグは信じちゃいけない?


初代1.3ℓフィット。13万km走ってる。うちにはじめて来るお客さんで、エンジンチェックランプが点灯してガタガタ振動するとの事。
ダイアグを確認すると、「クランク角センサーノイズ」と出てきた。
クランク角センサーを引っぺがして見ると、3本端子が出ている。抵抗値を測ってみたが、内部に回路が入ってるタイプの様で、抵抗値が測れない・・・
断線やショートでなく、「ノイズ」と出たのが気になる。
念のためプラグを点検してみたら、大分摩耗していた。
このエンジンはツインプラグなのだが、新車時にはなぜか前側はデンソー製で後側はNGK製が付いている。もちろんどちらも同等品だ。
このフィットにはデンソーとNGKのが付いていた。普通交換する時は8本とも同じ銘柄の物に変えてしまうので、おそらく新車時から交換した事がないのだろう。13万kmもよく持ったものだ・・・
 
 
 
 
シリンダの後側に付いてるイグニッションコイル点検すると、4番のシリンダのが、なにやら根本に白い粉が吹いてるのを発見。先端の変色も気になる・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
よくよく見ると、どうやらリークしてたみたいだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
どんな具合か見ようと引張ったら、ポロっと根本が折れた・・・
リークして亀裂が広がり、折れる寸前だった様だ。
摩耗したプラグを使っていたため、放電に必要な要求電圧が上がって絶縁破壊したのだろう。
8本あるとはいえノーマルタイプのプラグなので、それほど高い物ではない。燃費だって悪くなるのだから、時期がきたらケチらず交換するべきだ。
 
プラグ8本とイグニッションコイル1本を交換して治った。
リークしていたため、クランク角センサーの信号線にノイズが乗ったのだろう。(信号線のインピーダンスが高いんじゃないか?)
 
ダイアグはうかつに信じてはいけもんだw