ちょっと前になるがK6Aエンジンをオーバーホールしたので、 その事でも書いてみる。ちっと長いので、何回に分けて書くつもり。
ある日お客さんがえらい音をたてながらやって来た。
14万㎞程走った平成21年のDA64Vエブリィ。
バルブを叩く様な音だが、調べるとどうもクランクケースから出ている。
こりゃメタルが駄目になってるっぽいぞ・・・
FRの軽のエンジンは簡単に下ろせてバラせるのがいいw
オイルパン剝ぐってみた。
なんじゃこりゃ~
ピストンスカートの破片も出てきたぞ・・・
2番のコンロッドメタルが完全に無くなってる!
おそらくクランクのオイルギャラリーが詰まってメタルが 焼き付いて粉になってしまったのだろう。
しかしこんなガタガタ状態でよくエンジン回ってたなw
オイル管理の悪いお客さんだったので仕方がないか・・・
そういや以前もこんな事があっただな。
その時はクランクケース突き破ってたっけなw
とりあえず全部バラしてみよう。
それ程スラッジは堆積してないね。
まあ距離相応かな。
2番シリンダはピストン割れて無理くり回ってたからシリンダの側壁の当たりがきつくて、クロスハッチは消えてしまってる・・・
燃焼室もカーボン溜まってはいるが、それほど悪い状態ではなさそうだ。
年に一回ぐらいしかエンジンのオーバーホールなんてやらないけど、クランクまでバラしたのは久しぶりだな・・・
クランクは使い物にならんだな・・・
2番のピストンとコンロッドも完全に駄目だ。
しかしよくこんな状態で走って来たよな。途中でロックしなくてよかったw
さてどうしたものか・・・
続く~
せっかくのラダービームのクランクシャフトのホルダーもオイル交換無しだと台無しですね。K6はオープンデッキのオールアルミとは言えR06Aなんかよりもマトモなんですけどね。オイル交換怠っただけでこんな事になるなんて、エンジンに気の毒です。今後増えてくるR06はどんな壊れ方するのでしょうか?気掛かりではあります。
返信削除R06エンジンは、うちのお客さんにはまだ少ないのでどうなんでしょうかね?
返信削除スズキって「こんな作りで大丈夫なの?」って物の作りの部分が結構多いですが、意外と普通に大丈夫だったりしてて、ある意味もの作りが上手いのかななんて思ったりしますw
もの作りの文化の違いなのかもしれませんが、各社特質があって面白いですね。