結局エンジンの中身があんな状態だったので、まともに直していたらとんでもなくお金がかかる。距離も結構いってたので、お客さんは乗り換える事になった。
しかしせっかくここまでバラしたし、車検も1年近く残ってるので、うちで貰って無理くり直してみる事にした。
工場の片隅からHA23Sのアルトから外しておいたK6Aエンジンを引っぱり出してきた。
エンジンマウントの関係でFF系とFR系でクランクケースの形状が違うので、そのまま流用する事は出来ない。
とりあえずアルトのエンジンをバラしてみた。
確か2万㎞ちょっとしか走ってなかったはずだが、結構カーボンは付着してるね・・・
ピストンやコンロッドの形状はエブリィと全く同じだな。
クランクも全く同じだ。とりあえずコンロッドとクランクは使えそうだ。
サービスマニュアルを見るとK6Aのクランクシャフトは、NA用が鋳鉄製でターボ用が鋼製なんだそうだ。
保守用部品は鋼製で統一されてるらしい。
刻印されてる寸法識別の数字を見ると、一ヵ所だけメタルを変えればエブリィのクランクケースにアルトのクランクが付く事が分かった。
どうせならシリンダをボーリングしてオーバーサイズのピストンを入れようと思ったが、K6Aのオーバーサイズピストンは廃版になってしまったそうだ。
社外ではターボ車用ならあるのだが、NA用ってのはないみたいだ・・・orz
ピストンの寸法識別番号は都合よくアルトのものが同じだったので、ピストンもそのまま流用する事にした。
しかし当りが強くてクロスハッチが消えてしまった2番シリンダは、そのまま使うには気が引ける・・・
やらないよりはましだろうと、ホーニングの工具を買ってきた。フレックスホーンは高いので、これで我慢w
付いてる砥石はちっと粗すぎるので、耐水ペーパーの600番を張り付ける。
こんなんでいけるか?
2番シリンダーはこんな感じになっていた。
電動ハンドドリルを使って、ざっくりホーニングした。
ペーパーの600番なら余程研磨しないかぎり寸法変化はしない。
厳密にはクロスハッチの角度とか目の深さとかあろうが、基本油溜まりができればいい。
また続く~
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